リサイクルショップの買取価格のつけ方は？
リサイクルショップ、買取店ではどんな風に価格を付けているのか？気になる所だと思いますが今回はそんなリサイクルショップの買取価格についてのお話をしていこうかと思います。
買取価格は何を参考にしているのか？
買取価格を付けるためには売れる価格が判断できないと買取価格を付ける事が出来ませんが、リサイクルショップではどの様に売れる価格を判断しているのかですが・・・
・ヤフーオークションなどインターネットで売れている販売価格を参考に買取価格をつける。
価格を調べるのには主にオークファンで過去の売買履歴を見て調べる方法があります。
その他ヤフーオークションにも過去の落札相場を調べる機能があり、こちらは過去半年間（6か月）以内の売買履歴を調べる事が出来ます。
・店舗で売れた実績、売れる販売価格をもとに買取価格をつける。
・古物市場で取引されている価格を参考に買取価格をつける。
一部大型チェーン店では本部で買取価格を決めている所があるかもしれませんが、ほとんどのリサイクルショップでは上記3つのいずれかで買取価格を判断していると思います。
その中でも特にインターネットオークションでの売買履歴を参考に買取価格を付けているリサイクル業者はかなりの数になると思われます。
実際に中古品が売買されていて売買金額がダイレクトに分かりますので大半のリサイクルショップの方はこちらの金額を参考に買取価格を付けていると思われます。
リサイクルショップ、買取店の買取価格を付ける前に
買取価格を付ける前に販売方法、業態の違いなど同じ古物商とは言えかなりの違いがありますので色々詳しく見ていきたいと思います。
ポイントになる点について！
大きなポイントは「どこで売るのか」「幾らで売れるのか」です。
細かなポイントは「経費」「すぐ売れるのか時間がかかるのか」「手間が掛かるのか掛からないのか」などになり、ここで価格の調整が行われます。
買取した物はどこで売るのか？
店舗で個人客に販売、インターネットで販売、古物商市場で販売など様々な販売経路があります。
その他にも業販であったり、頼まれていてすぐ売れる売り先があるなど色々な状況がありますが、おおむね上記3つがリサイクル業者の販売経路だと思います。
販売経路により売れる価格が異なり利益幅が大きいのは1番は店舗で販売、2番目はインターネットでの販売、3番目は古物市場での販売になります。
どこで売るのかにより幾らで売れるのかも変わります。
実店舗での販売
実店舗での販売の際の値付けはインターネットオークションと同等もしくは少し高い傾向があります。
品物を見て購入できると言う点が強みであり安心感もあるため一定数の需要があります。
3つの販売方法の中では一番足が遅く売れるまでに時間がかかる事が多いですが、他の方法では売れた際には売れた金額に対して手数料がかかり余計な費用も掛かりますが、自分の店舗で販売しているので利幅は高いです。
ヤフオクなどインターネットで販売
リサイクル業者の中で今一番多い販売方法だと思います。
全国の方を相手に商品を販売できるため売れる速度も速く、品物によりますが人気商品などでは高値で売れるため人気の販売方法になります。
弱点としては冷蔵庫、洗濯機などの大型商品や家具は実際に見て購入したい方も多く店舗での販売が向いていて、店舗販売よりも売れる価格が低い傾向にあります。
単価の低い物など労力が合わないなどインターネットでは向いていない品物もあります。
ヤフオクでの販売には売れた価格に対して8.64％の手数料が引かれますので余計な経費が掛かります。
例20,000円で売れた場合には20,000円－8.64％（1,728円）＝18,272円しか手元に来ませんし、人件費などの経費なども他の販売方法同様にかかります。
古物市場で販売
古物商の許可証を持っている方が物の売り買いをしている場所になります。
品物を持込して業者同士で競り売りしている場所になり、最大の利点は色々な業者の方が来ているので多種多様な物が、その日の内に売れます。
なので在庫にならず手っ取り早くお金に換える事が可能です。
ですが業者同士の売買で購入した業者もその品物を売って利益が得られる価格での売買となりますので、販売価格はかなり安いです。
また売れた価格に対して数％の手数料を取られる事になります。
一番早く品物をお金に換える事が出来ますが、一番安く売れてしまう場所になります。
売れる価格が予想出来たら値付けを
販売方法の違いにより売値が異なりますが、売れる値段が分かりましたら後は経費などになります。
経費が掛かればかかるほど利益が必要となりますので買取価格が下がります。
買取に関わる人数は
一人で買取出来る物なのか二人もしくは三人と人数が必要なのか？
人件費（時給）が掛かりますので、人数が増えれば増えるほど経費が掛かり利益を出さないとならないため買取価格が低くなります。
売れるまでの時間は
早く売れる売れ筋商品なのか？もしくは売れるけど売れるまでに時間のかかる物なのか？
すぐに売れるような人気商品でしたらリサイクルショップ側も払ったお金をすぐに取り戻す事が出来るため高く買取が可能ですが、いつ売れるのか分からないような時間のかかる品物になるにつれ何時お金になるのか分からないので高く買取する事が出来ません。
あまり売れない品物はリサイクルショップ側でも場所も取るし正直不要で買取したくないと思っています。
確認が難しい手間が掛かる
商品にする際に動作確認を行ったり状態の確認を行いますが、見ただけで判断できる品物と確認に1時間も2時間もかかる品物では人件費や経費の違いがあります。
手間が掛かる品物は同じ価格帯の品物と考えても利益率が悪いため買取価格が低くなる傾向があります。
リサイクルショップ、買取店の買取価格のつけ方
色々な販売方法がある事はお判りいただけたと思います。
現在店舗ありリサイクルショップ、無店舗型買取店、不用品処分リサイクル業など同じ古物商でもいろいろな業態があり似ているようで販売方法の違いがあるため買取価格のつけ方も異なります。
どの業態でも欲しい物はさほど変わらず売れやすい物を好み、売れにくい物は欲しくありません。
「高く売れる品物＞人気商品＞生活家電＞雑貨＞売れにくい品物」といった感じに欲しいと思われます。
店頭販売商品の買取
見て買う必要がある物や大型商品などインターネットで売り難く店舗で販売が適している冷蔵庫・洗濯機・家具・低単価商品などなります。
足が遅い物や人手が必要であったり手間が掛かる物、低単価で利益率が低い物などの買取価格は店頭価格のおおむね0％～50％位かと思われます。
販売価格が高くなればなるほど利益も取りやすいため買取利率も多少上がると思います。
1万円位で販売する予定の品物だと0％～30％位で0円～3,000円での買取。
5万円位で販売する予定の品物だと20％～40％位で10,000円～20,000円位での買取。
と言った所になるのではないかと思われます。
インターネット販売商品の買取
オーディオ・ゲーム機・スマホ・ブランド品・おもちゃ、新製品など高単価で人気商品は足が速く高値で売れるが値下がりも早く店舗でのんびり売るよりインターネットで手早く打ってしまうお店が多いと思います。
人気商品はどこのお店でもある程度価格を付けるためインターネットオークションでの取引価格の30％～70％位で買取していると思われます。
こちらも低単価の商品は利率が低い傾向にありますが、高い価格になると買取の利率は上がっていく傾向にあります。
1万円位で販売する物だと30％～50％で3,000円～5,000円位での買取。
5万円位で販売する物だと50％～70％で25,000円～35,000円位での買取。
と言った所になるのではないかと思われます。
価格を調べるのには主にオークファンで過去の売買履歴を見て調べる方法があります。
その他ヤフーオークションにも過去の落札相場を調べる機能があり、こちらは過去半年間（6か月）以内の売買履歴を調べる事が出来ます。
古物市場で販売商品の買取
品物を持込して業者同士で競り売りしている場所になり、最大の利点は色々な古物業者の方が来ているので多種多様な物が、その日の内に売れるので在庫にならず手っ取り早くお金に換える事が可能ですが業販での取引のため販売価格はかなり安くなります。
買う人も古物業者なので買った後に販売して利益を出さなくてはならないので。
インターネットオークションで10,000円で売れている物でも古物市場では3,000円～6,000円での取引となるため、古物市場で売る買取業者は3,000円～6,000円が売れる価格になり、お客さんから買取するにはさらに安い価格で買取しなくてはなりません。
インターネットで10,000円で売れている物でも0円～2,000円での買取価格と言った所になるのではと思われます。
3つの販売方法の中で売れる価格が一番低くなってしまいますので、自然と買取価格も安くなると思われます。
買取価格まとめ
高価な物でも売れない物は価値は0円です。
人気商品ではあるけど専門的な知識が必要な物などは詳しくないと販売価格の上限が低くなってしまうため自然と買取価格も消極的になりやすくなりがちになります。
専門知識が必要な品物については取り扱いがある詳しいお店に買取してもらうのが〇です。
聞いた話や調べた話をまとめていますが個人的推測などになりますので、異なる個所もあるかもしれません。
ご拝読頂きありがとうございました。
※買取価格に決まりはなく参考価格ですので地域状況や周辺店舗との競争などにより買取価格は異なります。