リサイクルショップ(古物商)って儲かるの?

今回古物商許可を持っている方、リサイクルショップを営業している方から話を聞く事が出来ましたので記事にしたいと思います。

昔のリサイクルショップは薄暗いイメージがありましたが、現在のリサイクルショップは認知度も上がり明るく利用しやすいイメージでリサイクルショップと言う言葉も一般的聞く言葉になって来ています。

自営業を始めるにあたり比較的敷居が引くいため、古物商の許可をもらうのに日数は掛かりますが特別何事も無ければ簡単に許可をもらえる事と、形態や規模にもよりますが開業資金も他の商売と比べると少なく始められるので、古物商の許可を取ってリサイクルショップを始める方は年々多くなっていますがリサイクルショップって儲かるのか書いて行きたいと思います。

 

古物商の業態

古物商と言いますとリサイクルショップが思い浮かぶとおもいますが様々な業態があります。

店舗運営している総合リサイクルショップ、特定商品専門リサイクルショップ、無店舗型出張買取屋、質屋、便利屋など色々な業態があります。

買取方法は店頭買取り、出張買取、郵送買取と3パターンが主な買取方法ですが業態(店舗の有り無し)により買取方法が異なります。

販売の方法に付いては店頭販売、インターネットオークション、古物市場などでの販売方法が一般的なようです。

リサイクルショップって利益率が高いの?

リサイクルショップって利益率が高いと、よく耳にする言葉ですがどうなんでしょう?

昔のリサイクルショップは安く買取して高く売る的な感じはあったと思いますが、現在はだいぶ変わって来ていると思います。

インターネットの普及やリサイクルショップ、買取店など古物商の激増により競争率も高まりリサイクルショップの質も以前より向上していると思います。

ヤフーオークションなどで

価値ある物の価格が上昇した原因はパソコンでのインターネットやスマホでのネットが誰でも出来る事によりヤフーオークションなどネットオークションで個人売買が容易に出来る環境が整って良い物や売りやすい物は個人売買で自分で売ってしまう事が出来るようになった事が大きいです。

オークファンなど価格を調べる事が出来るサイトが出来た事により誰でもオークションの落札価格を知る事が出来るようになったのも大きいと思います。

売りたい個人客の人でもリサイクル業者(古物商)の人でも物の売れる価格が分かるようになりましたので。

そのため小型の製品や価値ある品を自分で売っている為、リサイクルショップへ売りに来る人が減り人気の品はきちんと価格を付けて買うと言う風になって来ていると思います。

専門買取店の登場で

また個人売買の例とは別に携帯電話、タブレット、ゲーム機、レトロ玩具、フィギュアなどのおもちゃ類などは専門で買取しているお店も増えて来ています。

新品商品しか買取を行わないなどと言うお店も出て来ております。

専門で買取をしていると言う事はその商品は人気や需要など高いと言う事になり人気の商品は競争が激化していますので買取価格も高い事が伺え利益幅は低いと思われます。

利益率は高い?

価値ある品や人気の品は他店との競争率が高く個人売買でも売ったり出来るので買取店では高めに買取する傾向がありますので利益率は低いです。

家具や冷蔵庫などの生活家電など処分に困る様な品はお店側でも人件費などの経費が掛かり売れるまでに時間が掛かる物で扱い難いので比較的買取価格が安いので利益率は高いです。

扱う商品や営業形態により利益率の高い低いは異なります。

お客さん側も見積もりを何件か取る事も多く競争になって来ていますので、昔よりは利益率が下がっていると思います。

リサイクルショップ・古物商の激化

現在はリサイクルショップ、無店舗型買取業者、質屋、便利屋などの業種の方が古物商の営業許可をもらって買取など行っていますが、年々業者の数が増えて行っており競争が激化して行っています。

いつの間にか新しい買取店やリサイクルショップが出来ていたりインターネットで検索をしますと数えきれないくらいのリサイクル店のホームページが出て来ます。

最近の買取は店舗のある地域だけではなく郵送での買取も行っている所があり、遠く離れたお店に買取に出す事が出来るため地域だけの話では無く全国規模で対抗して行かなければ負けてしまう可能性もありあます。

リサイクルショップ・古物商の激化の要因

昔はリサイクルショップである程度勉強してから自分でお店を開いていましたが、現在はオークファンなどオークションで売れる価格を調べる事が出来るので骨董やアンティークなど目利きを必要とする分野以外は簡単に物の価値を知る事が出来、買取価格や販売価格の設定など容易に行えますのでリサイクル店を始めるハードルは下がりました。

警察の許可がいるなど特別な商売だったのがインターネットの普及により古物許可証の取得方法や始め方など簡単に調べる事が出来るようになった事も大きいとおもいます。

インターネット上には利益率が高い、儲かるなど甘い事が書かれていますので自分でもやれると思って始めてしまう方が多いようです。

リサイクルショップの店舗数

次々とリサイクルショップが出来ているため、飽和状態となっているのが現状かと思います。

リサイクル業界全体の売上高は伸びていますが、リサイクル店の増加に伴い競争が生まれますので1店舗当たりの収益が低くなります。

大手古本買取店でも単体での収益が難しくなって来ていると思われ、携帯電話・家電製品の買取にも幅を広げて古本屋さんからリサイクルショップへ少しずつ業態の変化を見せています。

その他大手でも小さな店舗を集約して大型店に切り替えるなど各社業態の変化を見せ始めているほど競争が激化して来ています。

新しく出来るお店(特に個人)はオークファンで売れる価格は分かりますが、商品自体の知識不足、仕入れルートが無く個人からの買取のみで買い取り件数が少ない、資金不足などで数年で廃業してしまいますが新しいお店が出来るため少しずつ件数が増えていると思われます。

リサイクルショップ・古物商は儲かるのか?

結論から言いますとリサイクルショップの閉店をよく見かけますので収益を上げて行くのは難しいと言うのが現状かとおもいます。

昔と違い儲かり難くくなって来ています。

小売店や量販店と違い安定して物を仕入れる事が出来る訳では無く時期(引越し時期など)により変動が大きく収入が安定しません。

買取した物を売る商売ですので品物の在庫量などが不安定で固定収益が無いため毎月一から積み上げて行かなければならない商売となります。

売れにくい物は安く買取出来ますが、人気のある品はどこのお店も欲しいため買取価格も高く競争になってしまい1点当たりの収益が取り難くく、お店の認知度も低いので買取が上手く出来ず軌道に乗る前に閉店してしまう方が多いようです。

買取店が飽和状態ですので買取の依頼の件数が伸びず、経営難におちいると言うパターンも多いようです。

特に全く未経験の状態で参入される方は、入念にした調べや経営方針などを計画した上でないとほぼ失敗すると思います。

ではどうやってリサイクルで儲けて行くのか?(買取編)

基本的にはホームページ、新聞、チラシ、フリーペーパーなどで広告をかけて一般のお客さんから品物を買取して行くと言うのが一般的かと思います。

ですが資金力があり広告に十分な経費をかけられない場合には集客が上手く行かず一般のお客さんからだけでは買取が間に合わず行き詰まる事が考えられます。

これからリサイクルで稼いで行こうと思った時にどうしたら上手くやって行けるのか考えて見たいと思います。

特定の商品専門の買取店、リサイクル店を始める場合

ゲーム、携帯電話、おもちゃ、貴金属などの専門店を始めるには専門知識が必要である事と同時に稼ぐ柱がそのジャンル1本になってしまいますので他店との違いをハッキリさせてアピールする必要があります。

買取価格が高い、お店の認知度が高い、販売するのが得意など優れている部分がないと継続して行くのは難しいと思われます。

理由としましては電卓専門買取店みたいなニッチな商売を行うのでしたら別ですが一般的に専門店を始めるような商品はどこのリサイクルショップでも欲しくて買取を行っている事が多いので、競争率は相当高いと言えますのでその中で特定商品1本で稼いで行くには資金力やアイデア・認知度などを求められます。

リサイクルと関連性のある副業、本業を行っている

総合リサイクルショップを行う方向けとなりますが、引越し屋さん、不動産屋などリサイクルと関連のある仕事を別にやっている場合には引越し屋さんでしたら引越しを請け負う際に出て来る不用品を買い取る事が出来、不動産屋ですと退去時などは家財道具など不用品が出て来ますので買取を誰よりも優位に行う事が出来ます。

関連性のある仕事をしている事により、1+1=2と言うように付加サービスを行う事が出来ますので、お客さんも一緒に買取をと積極的に品物を譲ってもらえる可能性があります。

関連業種と提携する

総合リサイクルショップを行う方向けですが引越し屋さん、不動産屋さん、介護施設など人の移動が起きるような業種の方と提携して買取の紹介を受けると言う方法があります。

人の移動に伴う仕事には家財道具などの不用品などが出てくる場合が多いので買取につながる場合も多いです。

不動産屋さんですと引越しの話以外にも夜逃げによる残置物の整理など色々な状況がありますので買取につながる話などがあります。

大手の会社ですと自社で運営していたり、すでに提携してやっている場合もありますが、条件等が合えば提携できる可能性もありますので営業活動をしてみるのも良いかと思います。

買取・販売から遺品整理、処分作業へ

テレビの特番で便利屋が遺品整理を行っていたり、ゴミ屋敷を片付けている所を見た事ある方も多いと思いますが、ここ数年で遺品整理や片付け作業の認知は上がって来ています。

以前のリサイクルショップのホームページを見ていますと買取、販売の事だけ書かれていましたが、最近のリサイクルショップのホームページを見ていますと遺品整理や不用品処分作業など作業系も受けるような事を書いているリサイクルショップをよく見かけるようになりました。

店舗数増加にともなう買取件数の減少、買取価格の上昇により収益の悪化から買取販売だけでリサイクルショップを維持するのが難しくなって来ているため、同じリサイクルの流れで遺品整理や不用品処分を行うお店が増えて来ています。

資金力が豊富なお店以外は昔ながらの買取・販売だけでは営業が難しくなって来ているため、サービスの幅を広げていると言う事が伺えます。

これから高齢化して行きますので、需要の見込める遺品整理などの業務を含めて考えて見るのも手です。

古物市場を利用する

古物許可証を持っている古物商の人しか利用できない市場があり、古物市場では業者の方が物を持ち寄り売買を行います。

たくさんの物を売り買いしていますので、市場を利用して物を集め店舗で販売する事ができます。

業者の方々が持ち寄る物になりますので、専門買取店の方扱うような品は少なく総合リサイクルショップ向けかと思われます。

リサイクル品の販売方法は?

買取をした品の販売方法は店頭販売、インターネットオークションへの出品、古物市場への出品の3パターンが主な販売方法となりますが細かく見て行きますと皆さん色々行っているようです。

不動産屋と提携して入居者に家財道具を購入してもらえるようにしているお店もあるようです。

フリーマーケットへ持ち込んで販売する方もいるようです。

古物商の業者同士繋がっていまして得意な分野やスキルが様々ですので、提携や委託などを行い販売してもらっている方もいるようです。

家具や家電などを海外への輸出して外国の業者に売る。

海外の方が日本へ古物を買い付けに来ていますので、そういった人と提携して外国人に販売すると言う方法もあります。

ヤフーオークションで代行業者が品物を購入していますが、中国の方は購入意欲や高く買ってくれる傾向があるようです。

お店のノウハウになる部分になりますので、具体的にどうやって販売しているのかつかみにくい部分ですが、ただ漠然と販売するだけでなく自分から前に出て取引を進めて行く事も大事かと思われます。

リサイクルショップ・古物商は儲かるのか?のまとめ

スーパーなど小売店と違い買取した物を売る商売ですので品物の在庫量などが不安定で固定収益が発生しにくいため毎月一から積み上げて行かなければならない商売となります。

インターネットや昔の話で古物許可証を取得して買取を行えば儲かる的なイメージで始めてしまう人が多いようですが、現実は競争が激しく中々儲からず長続きしない方が多いみたいです。

失敗した方の話を聞くと「簡単だよ!」「利益率が高く儲かる」「低資金で始められる」「せどりをやっていたのでその流れで」など浅い考えで始めてしまった方がほとんどでした。

安易に始める方は儲からないと思います。

ですがその一方い長く商売を続けているお店もありますので方向性や営業努力などによってはきちんと稼ぐ事も可能です。

販売も重要ですが何より買取が無ければ始まらないので、いかにして他店よりも多く買取が出来るのか?どうやって買取を行うのかなどを具体的に考える。

リサイクルショップでは買取販売だけ行うイメージですが、現在は遺品整理など収益性の高い分野も行うリサイクルショップも多いため買取販売だけに拘らず業態を幅広く営業する。

など工夫を行う事により稼ぐ事は可能だと思います

 

インターネットの普及により情報の入手が簡単になりましたので加速度的にリサイクル業界が活性化しています。

活性化した事により新たな形態が生まれ質が年々上がって来ている分、古物商を始める場合の難易度も高くなっています

昔ながらイメージでは通用しない世界になっていますので、新しく古物商を始める方はインターネットでの情報だけでなく実際に下調べを行った上で判断しましょう。

観覧頂きありがとうございました。