盗品を買取してしまった体験談 その2

前回も盗品を買取してしまいましたリサイクルショップの方のお話を書きましたが今回も別の方からお話をお伺い出来ましたので書いて行きたいと思います。

リサイクルショップ(古物商)を運営していますと盗品(自分の物ではない物)を売ろうとする人に当たる事があります。

リサイクルショップへ持ち込みする方もいますが、お話を聞いた限りでは出張買取でも盗品を売る方がいるようです。

あからさまに盗品だと分かる場合には理由を付けて断る場合もありますが、基本的には相手を見ただけでは盗品かどうかは判断する事が出来ないのが実情となります。

盗品を買取してしまい起こった事を書いて行きますので、皆様のお役に立てばと思います。

出張買取で盗品を買取

パソコン、ゲーム機、スマホ、コンポなど不要な物を買取して欲しいと出張買取のご依頼を頂きお客様の家(マンション)に買取にお伺いしました。

今回買取の際に立ち合い頂きましたのは男性Aと女性Aの2人でした。

部屋に用意されていた物の他に買取が出来る物が無いか見て欲しいとの事で家の中を拝見していくつか買取が可能な物が出て来たので合わせて買取を行いました。

買取を行って運び出した後、男女は用事があるとの事で慌てて出掛けてしまったので少し嫌な感じを感じましたが、買取を済ませてしまっているのでお店に持ち帰りました。

その日の夜に男性Bから電話にて問い合わせが来て、〇〇〇(住所)の部屋にある物を買取を行いましたか?と問われましたので、お話をお伺いしたところ男性Bは部屋に置き去りにされている買取伝票を見てリサイクルショップに問い合わせをして来たとの事でした。

そうすると男性Bは部屋にある物は全て男性Bの物で盗まれた物なので返して欲しいとの事で問い合わせをして来たとの事でした。

男性Aから買取を行った事についてお話をした所、男性Aについては知り合いだという事でした。

男性Aは逃げてしまい電話もつながりませんが、リサイクルショップ側としましては正規の手順踏まえて買取を行っておりますので、警察に被害届を出して警察から返却命令が出ないと返す義務はありませんので、取り急ぎ警察に被害届を出す事を勧めました。(現状本当の事か詐欺なのか真偽のほども確かではないのでそのままお返しする事は通常ありえません。)

その後男性Bは警察に被害届を出したため警察からリサイクルショップへ連絡が入りました。

男性Bの部屋に警察が調書を取りに来ているとの事でしたのでリサイクルショップの方も男性の部屋に伺い、買取時の説明、身分証の確認方法、買取した物など状況を説明しました。

此方のリサイクルショップでは出張買取の際は身分証を写真に撮って保管している為、その点が警察の方に褒められたようで、写真を警察に提供して協力をしたようです。

盗まれた品物については持ち主に返却する必要があるので後日品物を引き取りに行くと連絡が入り後ほど警察が盗品を回収しに来ました。

盗品を購入した夜には盗品だと判明したため、買取した物はすべて残っており全ての品物を返却する事となりました。

買取した際に支払った代金は返却されませんので5万円ほど損失になります。

犯人が捕まったのか捕まっていないのかは不明ですが、そのご連絡は来ていないようです。

盗品を買取してしまった際のポイント

今回のリサイクルショップの方も本人の物ではない物を買取してしまったために事件に巻き込まれる事になってしました。

その際のいくつかのポイントがありますが気になるポイントを聞いてみました。

盗品だと気が付かなかったのか?

出掛ける用事があり急いでいるよう促されていましたが買取時には特別怪しいと感じる事はなかったようです。

買取が済んで品物を車に乗せた後、慌てて出掛けて行くのを見た時に嫌な感じはしたようですが確証がないため、警察に報告する事なく普通の買取として処理を済ませた様です。

買取に際しての手続き

身分証明書(免許証)で本人確認を行っており、古物台帳もつけており正規の手順で購入していましたので警察から罪に問われる事はありませんでした。

此方のリサイクルショップでは出張買取の際は身分証明書(免許証)をスマホで写真に撮りデータとして保管をしているようですが、その点は警察にも褒められたようです。

買取時には身分証明書による本人確認などが必要であり古物台帳を付ける必要があります。

盗品は元の持ち主へ返却する必要がある

盗品については盗難届が出されて返却命令が出された際には古物商(リサイクルショップ)は元の持ち主に返却をしないとならず、無償で返却する事となります。

返却する際には調書と付け合わせをして返却しました。

買取したすべての品物を返却しました。

盗品を買取すると損をする

買取時に支払った代金に付きましては、盗品を売りつけた相手に返金を求める事となる為、古物商(リサイクルショップ)犯人と交渉が出来ない限り大損となります。

盗品を売りつけた男性について電話もつながらず居所も分からないため交渉する事も出来ず、現実的に代金の返金を求める事は困難だと思われます。

盗品を買取した時のまとめ

今回は出張買取で家に買取に行って騙されてしまったパターンのご紹介でしたが、当人の物かは判断し難く結果的に盗品を購入してしまいました。

リサイクルショップ側は手間もかかり一方的に損をしてしまうため、しっかり相手を見極める必要がありますが現実には中々難しいと思われます。

今回のリサイクルショップではお客様と会話の中でおかしな点が無いか判断しているようですが、各々のお店で色々な確認方法があるのではと思われます。

ご参考になればと。